【2025年最新版】SBI系と楽天系どちらが有利?投資初心者が迷わない口座選び
投資を始めるとき、多くの人が最初に悩むのが「どの証券口座で始めるべきか?」という点です。
日本では特に SBI証券 と 楽天証券 がネット証券の二大巨頭として人気を二分しており、どちらも手数料が安く、NISAやiDeCo、ポイント還元制度などが充実しています。
しかし、実際に比較してみるとそれぞれに明確な強みと弱みがあり、どちらが自分に向いているかは投資スタイルや生活圏によって異なります。
この記事では、両社の違いを 徹底比較 し、初心者でも迷わず選べるように整理しました。
最後には筆者が実際に「楽天証券」で運用して感じたリアルな体験も紹介します。
これから新NISAや積立投資を始めたい方にとって、最初の一歩を後悔しないための判断材料になれば幸いです。
楽天証券とSBI証券を比較する理由
国内トップ2のネット証券、それぞれの特徴
日本のネット証券業界では、SBI証券 と 楽天証券 が常にトップを争う存在です。
どちらもNISA、iDeCo、投資信託、米国株式など主要な商品を扱っていますが、ターゲット層や得意分野には違いがあります。
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 設立年 | 1999年 | 1999年 |
| 主な利用者層 | 長期投資・米国株など | 投資信託・楽天経済圏ユーザーなど |
| 特徴 | 取扱商品数が最多。IPOや外国株に強い | UIが使いやすくポイント投資が魅力 |
| 連携銀行 | 住信SBIネット銀行 | 楽天銀行(普通預金金利最大0.44%) |
| 積立方式 | 毎日・毎週・毎月対応 | 毎日対応 |
両社とも信頼性の高い運営基盤を持ち、長期投資にも安心して利用できます。
SBI証券は「投資上級者・分散投資志向」、楽天証券は「日常生活で楽天を活用する初心者層」に強い傾向です。
そのため、どちらが上か ではなく、「自分の生活スタイルや経済圏との相性」で選ぶのが賢明です。
特に初心者にとって重要なのは、「コストの安さ」よりも「ストレスなく継続できる環境」。
楽天証券のようにアプリ操作がシンプルで、ポイント投資ができる環境は投資を習慣化しやすく、
長期的な資産形成に向いています。
楽天証券の特徴とメリット・デメリット
楽天証券のメリット
楽天証券は、初心者から上級者まで幅広い層に人気のあるネット証券です。
最大の魅力は「楽天経済圏」との強力な連携です。
楽天ポイントを使って投資信託や米国株を購入できるため、日常生活のポイントをそのまま資産形成に回せます。
| メリット項目 | 内容 |
|---|---|
| 楽天ポイント投資 | 楽天ポイントで投資信託・米国株を購入可能。日常の買い物が投資に直結 |
| 楽天銀行との連携 | 「マネーブリッジ」設定で普通預金金利が最大0.08%に上昇 |
| クレカ積立 | 楽天カード積立で最大1.0%還元。還元率改定後も業界トップ水準 |
| 取引ツール | 楽天トレードアプリやマーケットスピードⅡは初心者でも直感的に操作可能 |
| 楽天証券の安定性 | 楽天グループの金融基盤により、長期利用も安心 |
楽天証券のもう一つの強みは、アプリやサイトの使いやすさです。
操作画面は直感的で、チャート分析や積立設定もスマートフォン1つで完結できます。
さらに楽天カードで積立を行えば、日常のクレジット決済と投資が自然につながり、“使いながら増やす”ライフスタイルを実現できます。
楽天ポイントが貯まる環境(楽天市場・楽天モバイル・楽天カードなど)にいる人ほど、投資効率が高くなる仕組みが整っており、まさに「生活と投資が一体化した証券会社」と言えるでしょう。
楽天証券のデメリット
楽天証券にもいくつかの弱点があります。
最も指摘されるのは、ポイント還元の縮小傾向と取扱商品の幅です。
SBI証券が外国株・IPO・単元未満株などで業界最多の取扱数を誇るのに対し、楽天証券はやや範囲が限定されている点が課題です。
| デメリット項目 | 内容 |
|---|---|
| ポイント還元縮小 | 楽天カード積立のポイント還元が以前より下がり |
| 外国株・IPO数 | 取扱市場が主に米国・中国・東南アジアに限定。SBIより少なめ |
| キャンペーン | 短期的には充実しているが、長期還元率ではSBIに劣る傾向 |
| ツールの制限 | 高度な分析機能を求める投資家にはやや物足りない部分もある |
特に2023年以降、楽天経済圏全体のポイント還元が見直され、以前より「楽天カード積立の1.0%還元」が得られにくくなっています。
また、IPOの抽選方式ではSBI証券の「IPOチャレンジポイント」のような独自優遇がないため、新規上場株に挑戦したい人には少し不利です。
とはいえ、日常生活で楽天を活用している人にとっては、銀行・カード・証券がすべて一体化している利便性が大きく、それらのデメリットを補って余りあるメリットがあります。
つまり、「投資の専門性よりも生活との連動を重視する人」には最適な証券会社です。
SBI証券の特徴とメリット・デメリット
SBI証券のメリット
SBI証券は、日本で最も多くの投資商品を取り扱うネット証券です。
特に 新NISA・iDeCo・米国株・IPO に強く、幅広い投資ニーズに対応しています。
投資経験者や分散投資を重視する人にとっては、商品数・ツール機能・積立設定の自由度などで高く評価されています。
| メリット項目 | 内容 |
|---|---|
| 取扱商品数 | 国内株・外国株・ETF・REIT・債券など業界最多クラス |
| 新NISA・iDeCo対応 | 両方の制度に最も早く対応。積立頻度を「毎日・毎週・毎月」から選択可能 |
| ポイント選択肢 | Tポイント、Vポイント、Pontaポイントなど多彩なポイントを投資に利用可能 |
| IPO取扱数 | 新規上場株の取扱数が最多クラス。独自の「IPOチャレンジポイント制度」あり |
| 単元未満株 | 1株から取引できる「S株」に対応。少額投資を柔軟に開始できる |
| 外国株式 | 米国・韓国・ロシア・ベトナムなど、他社にない国の株式も取扱いあり |
特に「IPOチャレンジポイント制度」は他社にはない独自サービスで、抽選に外れてもポイントを貯めておけば、将来的に当選確率を上げることが可能です。
また、住信SBIネット銀行との連携により入出金がスムーズで、預金金利の優遇や自動スイープ機能(口座間の自動資金移動)も使いやすいのが特徴です。
さらに、投資信託の取扱本数は業界最多水準で、手数料も低く設定されています。
こうした幅広い選択肢と利便性の高さが、SBI証券を「総合力で最も強い証券会社」と評価させています。
SBI証券のデメリット
SBI証券の弱点は、機能の多さが逆に初心者には少し使いづらいという点です。
画面設計や設定項目が多く、初めて投資をする人にとっては混乱しやすい部分があります。
また、ポイント制度が複数に分かれているため、どのポイントを貯めるか・使うかを決める必要があります。
| デメリット項目 | 内容 |
|---|---|
| 操作の複雑さ | 高機能だが、設定やメニューが多く初心者には難しく感じることも |
| ポイント制度の分散 | 複数ポイントに対応しているため、管理が煩雑になりやすい |
| UI/UX | Web画面やアプリがやや業務的で、デザインが固い印象 |
また、取扱商品が非常に多いことから、どの商品を選べばよいか迷ってしまうという声も少なくありません。
これは豊富な選択肢の裏返しであり、「情報量が多すぎて判断が難しい」という点ではデメリットになり得ます。
総じて、SBI証券は上級者向け・機能重視派に強く、
「投資の自由度を最大限に取りたい人」にとっては理想的なプラットフォームですが、
「とにかく簡単に・ポイントを活用して始めたい人」には楽天証券のほうが向いているといえるでしょう。
どっちを選ぶべき?タイプ別おすすめ
楽天証券がおすすめの人
楽天証券は、投資初心者や楽天経済圏をよく利用する人に特におすすめです。
アプリやサイトの操作性が高く、UIがわかりやすいので、初めて投資信託や積立NISAを始める人でも迷いにくいのが特徴です。
また、楽天ポイントを使って投資できるのも強みで、日常の買い物で貯めたポイントをそのまま「投資元手」として活用できます。
| おすすめタイプ | 理由 |
|---|---|
| 投資初心者 | 操作がシンプルで画面が見やすい |
| 楽天経済圏利用者 | 楽天カード・楽天銀行との連携でポイント還元が最大化 |
| 小額から始めたい人 | 100円から投資信託に積立可能。気軽にスタートできる |
| アプリ中心派 | スマホアプリ「iSPEED」が直感的で使いやすい |
楽天証券のもう一つの魅力は、楽天銀行との連携で金利が上がることです。
普通預金金利が最大0.44%になるため、投資資金の一時的な待機にも有利です。
また、「楽天カード積立」を使えば毎月最大1%のポイント還元を受けられるため、実質的に“利回りが底上げ”される形になります。
こうした利便性とポイント制度の充実から、楽天証券は「日常生活の延長で投資を始めたい人」にとって最適な選択肢です。
特に「投資を習慣化したい」「複雑な操作を避けたい」人にはストレスが少なく、長期的な積立を継続しやすいのが大きな魅力といえるでしょう。
SBI証券がおすすめの人
一方で、SBI証券は幅広い投資商品に挑戦したい人や、中級〜上級者層におすすめです。
特に米国株・IPO・iDeCoなど、専門的な投資領域で他社を圧倒しています。
ツールの機能性も高く、複数の口座を一括管理できる「SBI証券アプリ」や、詳細な分析が可能なPCツール「HYPER SBI2」は上級者から非常に人気です。
| おすすめタイプ | 理由 |
|---|---|
| 米国株・海外ETF投資家 | 為替手数料が安く、取扱銘柄数が圧倒的に多い |
| 長期積立・iDeCo重視派 | 毎日積立など柔軟な積立設定が可能 |
| IPO・個別株投資派 | IPO取扱数が多く、チャレンジポイント制度が魅力 |
| 他ポイント利用者 | TポイントやVポイントなどを投資に活用できる |
また、SBI証券は新NISA対応の速さと柔軟性にも定評があります。
特に「成長投資枠」では多様なETFや米国株を扱えるため、NISAを通じてリスク分散投資を行いたい投資家に向いています。
ただし、初心者が最初に使うには少し複雑さを感じる部分もあります。
メニューや設定項目が多いため、操作に慣れるまでは時間がかかりますが、慣れた後の自由度は非常に高く、投資経験を積むほど「使いやすくなる口座」と言えるでしょう。
SBI証券と楽天証券を併用するのもあり
多くの投資家は「どちらか一方を選ぶ」ことにこだわりますが、実際には目的によって使い分けるのも有効です。
SBI証券と楽天証券はそれぞれ得意分野が異なり、両社を併用することで投資環境を最適化できます。
| 使い分け例 | メリット |
|---|---|
| 楽天証券:ポイント投資・少額積立用 | 日常生活の楽天ポイントを使って無理なく投資できる |
| SBI証券:NISA・米国株・IPO用 | 投資商品の種類が多く、積立設定の自由度も高い |
ただし、「併用=管理が複雑になる」という点には注意が必要です。
ログイン情報や残高確認が増えるため、初心者はどちらか一方に集中したほうが運用しやすいでしょう。
特に楽天証券を中心に使う場合、楽天銀行・楽天カード・楽天ポイントと連携させることで生活全体が一つのエコシステムになります。
この統一感は資金管理をシンプルにし、投資を“習慣化”させやすくする要因です。
結果として、毎月の積立や資産チェックがストレスなく続けられるようになります。
実際に使って感じたまとめ(楽天証券ユーザーとして)
私自身、いくつかの証券会社を比較検討した結果、楽天証券を選びました。
理由はシンプルで、「日常生活と投資がつながる感覚」があったからです。
楽天市場や楽天カードを普段から使っていたため、ポイントが自然に貯まり、
それをそのまま投資に回せるのが想像以上に快適でした。
楽天証券では、投資信託の積立設定もアプリで簡単にでき、
「毎月いくら積み立てるか」「どの銘柄に投資するか」を数分で決められます。
画面も見やすく、初心者でも迷いにくい構造になっています。
また、楽天銀行とのマネーブリッジ設定で普通預金金利が0.08%に上がり、
投資しない資金も効率的に管理できるのが嬉しいポイントです。
毎月の楽天カード積立で0.5%のポイント還元を受けながら、
「ポイントで再投資」することで小さな複利を積み上げていく感覚があります。
