外貨預金は危険?初心者が損する理由とおすすめしない本当の理由を解説

勉強ちゃん

近年、円安が進み、銀行でも「外貨預金で高金利!」という広告をよく見かけるようになりました。
米ドル預金の金利は日本の円預金よりも大幅に高く、「こんなに金利が高いなら外貨預金の方がお得なのでは?」と感じてしまう人も多いはずです。

しかし、実際の外貨預金は“見た目と中身がまったく違う”商品です。
テレビCMや銀行窓口では魅力的に見えますが、その裏には高い為替手数料、往復コスト、為替リスク、そして銀行に有利な仕組みが隠れています。

外貨預金は一見シンプルに見えますが、実質は初心者が最も損しやすい投資商品のひとです。
本記事では、

  • なぜ外貨預金が初心者におすすめできないのか
  • どんな手数料がかかっているのか
  • なぜ銀行が強く勧めてくるのか
  • 代わりにどの選択肢が合理的なのか

を、わかりやすく丁寧に解説します。

外貨資産を持つことは決して悪いことではありません。
しかし、やり方を間違えると、“銀行だけが儲かり、あなたは損をする構造”になります。
本記事を通じて、外貨預金の本質を理解し、将来の資産形成に役立つ判断力を身につけましょう。


外貨預金とは?

外貨預金とは、
日本円ではなく米ドル・ユーロ・豪ドルなど外国通貨で預ける銀行預金のことです。
銀行の広告では「円預金より金利が高い」「米ドルなら年○%!」などと強調されており、初心者にとって大変魅力的に見える商品です。

外貨預金が特に注目を集める理由のひとつは、近年の日本の超低金利環境です。
日本では預金金利がほぼゼロのため、金利が数%ある米ドル預金は非常にお得に見えます。また「円安が続いているから、米ドルを持っておいた方が安全」という心理も働きやすく、初心者が惹かれやすい商品でもあります。

しかし、外貨預金は表面的にはシンプルに見えるものの、実際には手数料やリスクが多く含まれた“複雑な金融商品”です。
特に為替手数料(スプレッド)は銀行によって非常に高く設定されており、外貨預金を買った瞬間に数%のマイナスからスタートします。
そのため「高金利だからお得」というのは半分正しく、半分は誤解です。

さらに、外貨預金は預金保険(ペイオフ)の対象外であり、元本保証もありません。
つまり名前は「預金」でも、実質は投資商品と同じです。
初心者が理解しないまま購入すると、為替変動による損失や手数料負けによって思わぬ損を抱えることになります。


なぜ外貨預金が魅力的に見えるのか?

高金利・円安メリット・銀行の営業トークにより“お得に見える構造”が作られている

外貨預金はなぜこれほど初心者に人気なのでしょうか?
答えはシンプルで、銀行の広告と営業トークが“メリットに見える情報だけを強調している”からです。

まず大きなポイントは金利の高さです。
たとえばアメリカの政策金利が 5% である場合、あたかもその 5% そのままの金利がもらえるかのように見えます。
しかし実際に顧客が受け取る金利は 1〜2% 程度であり、広告の数字とは大きく異なります。

次に、円安メリットの強調です。
銀行は「円安になると利益が出ます」と説明しますが、これは半分正しく半分誤りです。為替は常に上下するため、円高方向に戻れば損が出ます。
特に初心者は為替がどれほど不安定なものか理解していないため、“上がることしか想像していない”人が多く危険です。

そして最大の原因は、銀行が強く外貨預金を勧めてくることです。
外貨預金は銀行にとって利益率が極めて高い商品であるため、窓口でもネットでも積極的に宣伝されています。
顧客にとってはメリットのように見えますが、実際は銀行が儲かる構造になっているのです。

初心者が「外貨預金が安全でお得」と誤解してしまうのは、こうした広告と営業による心理効果のためです。
しかし、この魅力は表面だけであり、実際の手数料構造やリスクを理解すると、外貨預金がいかに不利な商品なのかが明確になります。


初心者に外貨預金をすすめない理由

① 為替手数料が圧倒的に高い

外貨預金の最大の問題は、為替手数料(スプレッド)が非常に高く設定されている点です。
銀行によっては米ドルの為替手数料が片道 25/50 銭、往復で 1 円も取られます。これは 10,000 ドルを購入した場合、買った瞬間に 5000円/1万円の損からスタートすることを意味します。

一方、ネット証券やFX口座では片道 1 銭〜25 銭程度が一般的で、銀行の手数料は 10〜30倍 高いことになります。
初心者はこの手数料の大きさを理解していないため「金利が高いならお得」と考えてしまいますが、実際は手数料で金利以上の損をするケースがほとんどです。

また、銀行はこの為替手数料が大きな収益源であり、外貨預金を積極的にすすめる理由はここにあります。
手数料の高さを理解すれば、外貨預金が銀行にとってどれだけ利益率の高い商品かがわかります。

このような高いコスト構造を考えると、外貨預金は初心者が“お得に見えて損をする”典型的な商品です。

② 為替リスクが大きく、金利差より損しやすい

外貨預金が初心者に向かない2つ目の理由は、為替リスクが非常に大きいという点です。

たとえば 1ドル=155円 のときに米ドル預金を買い、数ヶ月後に 150円 に円高が進んだとします。
この場合、5円の差 × 10,000ドル = 5万円の損失 になります。
金利で得られる 2〜3% 程度の利息は、この為替差損ひとつで簡単に吹き飛びます。

特に現在のように為替が激しく動く時期は、金利以上に為替変動の影響が強く、リスクはさらに高まっています。
銀行は「円安になれば利益になる」と説明しますが、円高に戻った場合の損失についてはあまり強調しません。

外貨預金は「金利が高いからお得」ではなく、「為替変動の方がずっと強く影響する投資商品」です。
そのため、為替リスクを理解していない初心者が安易に手を出すと、ほとんどの人が損をします。

③ 銀行の広告金利と、実際の受取金利は全く違う

銀行のチラシや広告では「米ドル 5%!」などと大きく表示されていますが、これはあくまでマーケティング目的の数字であり、実際に顧客が受け取る金利とは大きく異なります。

現実には、外貨預金の実際の金利は 0.25〜2% 程度です。
「広告の数字とは別の金利が適用される」のが銀行の常套手段です。

銀行がどうやって儲けているかというと(例えば):

  • 市場金利 4% で運用
  • 顧客には 1〜2%しか渡さない
  • 残りの利ざや 2〜3% が銀行の利益

という仕組みです。

つまり、外貨預金は銀行が極めて大きな利益を得られる構造になっており、顧客が受け取る金利は“広告ほど高くない”ことがほとんどです。

初心者が「外貨預金の金利は高い」と思い込んでしまうのは広告のトリックによるものであり、実際には銀行の利益が優先されている商品だということを理解しておく必要があります。

④ 外貨預金は元本保証ではなく、預金保険の対象外

外貨預金は「預金」という名前がついていますが、実際には預金保険(ペイオフ)の対象外であり、元本保証もありません

日本円の普通預金・定期預金は、銀行が破綻しても 1,000 万円まで保証される仕組みになっています。しかし外貨預金にはその保護は一切ありません。
銀行が破綻した場合、外貨預金はそのまま消滅する可能性もあります。

また、為替が変動して損をしても完全に自己責任です。
つまり外貨預金は名前だけ「預金」ですが、実態はれっきとした投資商品であり、本来は投資としての理解が必要です。

⑤ 往復手数料+為替差損で、ほとんどの人が儲からない

外貨預金で利益を出すためには:

  • 高い為替手数料
  • 高い往復手数料
  • 為替リスク
  • 実際には低い金利

これらのハードルを全て乗り越えなければなりません。

現実的には、外貨預金で勝つための条件は非常に厳しく、ほとんどの初心者は利益が出る前に手数料や為替変動でマイナスになります。
プロの投資家や金融機関も、外貨預金はほぼ利用しません。


外貨を持ちたいなら?

外貨MMF・FXの1倍運用・外貨建て資産など、外貨預金より合理的な選択肢は多数ある

外貨を持つこと自体は悪いことではありません。むしろ資産の一部を外貨で保有するのはリスク分散として理にかなっています。
しかし外貨預金は最もコストが高く効率が悪いため、代替手段を使う方が圧倒的に合理的です。

代表的な選択肢は以下の通りです:

① 外貨MMF(手数料が安く、換金が柔軟)

外貨MMFは外貨預金より為替手数料が格段に安く、運用も透明性が高い商品です。損が出にくく、外貨預金の“上位互換”と言えます。

外貨MMFを詳しく知りたい場合、下記を見て

② FX(レバレッジ 1倍で外貨保有)

FXというと「危険な投資」のイメージがありますが、レバレッジを 1倍にすれば、実質的に外貨を安く保有する手段として使えます。
外貨預金より為替手数料が圧倒的に低いため、合理的な選択です。

③ 米国株・海外ETF・投資信託(自然に外貨建て資産が増える)

外貨を持ちたい人の多くは、実は“ドル資産を持ちたい”というニーズです。
米国株や海外投信を買えばドル建て資産に自然に分散でき、外貨預金より手数料も安く合理的です。


まとめ

外貨預金は広告では魅力的に見えますが、実際には:

  • 為替手数料が非常に高く、損からスタートする
  • 為替リスクが大きく、金利差ではカバーできない
  • 広告の金利は実際より高く見せている
  • 預金保険なし、元本保証なし
  • 初心者ほど損をしやすい構造

というデメリットが大きい商品です。

外貨を持つことは悪くありませんが、外貨預金という形で保有するのは最も非効率であり、銀行に有利な方法です。
外貨MMF、FX(1倍)、米国株など、より合理的な手段を選ぶことで、外貨分散のメリットだけを受け取ることができます。

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