不動産知識

日本で家を買う手順を解説|初心者でも安心の不動産購入フロー

勉強ちゃん

日本で家や不動産を購入する際には、複数のステップを踏む必要があります。
「物件探し → 内見 → 住宅ローン → 売買契約 → 引き渡し・登記」という流れが基本ですが、実際には専門用語や書類が多く、初心者にとっては分かりにくい部分が少なくありません。

この記事では、初めて日本で不動産を購入する人でも理解できるように、各ステップをわかりやすく解説していきます。
読み終わった頃には、購入の全体像を把握し、不安なく次のアクションを取れるようになるはずです。


不動産購入の全体的な流れ

一般的な不動産購入の流れは以下の通りです。

  1. 物件探し(情報収集・条件整理)
  2. 内見(現地確認・比較検討)
  3. 住宅ローンの仮審査・本審査
  4. 売買契約(重要事項説明・契約締結)
  5. 決済・引き渡し・登記手続き

それぞれの段階で必要な準備や注意点が異なるため、順番に見ていきましょう。


物件探し(探し方と注意点)

情報収集の基本

不動産購入の第一歩は「どんな家を買うのか」を決めることです。
物件探しは以下の手段で行うのが一般的です。

  • 不動産ポータルサイト(SUUMO、LIFULL HOME’S など)
  • 不動産会社への相談
  • 住宅展示場やオープンルームの見学

条件整理のポイント

購入前に整理すべき条件は以下のようなものです。

  • 予算:頭金や住宅ローンの返済額から逆算
  • エリア:通勤・通学、生活利便性を考慮
  • 物件タイプ:マンション、新築戸建て、中古住宅など
  • 築年数:中古物件の場合は耐震性や修繕歴を確認

内見(現地確認の流れとチェックポイント)

内見の基本的な流れ

気になる物件が見つかったら、実際に現地を訪れる「内見」を行います。
不動産会社の担当者と一緒に部屋を確認し、周辺環境もチェックします。

内見時のチェックリスト

内見では以下の点を確認するのが重要です。

  • 日当たり・風通し:快適さに直結
  • 騒音レベル:道路や鉄道の近さを確認
  • 間取りの使いやすさ:家具の配置や生活動線をイメージ
  • 共用部分の管理状況(マンションの場合)
  • 周辺施設:スーパー、病院、学校など

内見で見落としやすいポイント

初心者が見落としがちなのは「管理の質」と「将来的な修繕」です。
マンションでは管理組合の活動状況や修繕積立金の残高を、不動産投資の専門家も重視しています。
一戸建ての場合は、外壁や屋根の劣化具合を細かくチェックすることが大切です。


住宅ローン(資金計画と審査の流れ)

資金計画の立て方

物件を購入するには多額の資金が必要ですが、多くの人は住宅ローンを利用します。
まずは自己資金(頭金)と借入可能額を把握し、返済計画を立てることが重要です。

  • 頭金:購入価格の2割程度が目安とされる
  • 返済比率:年収の25〜30%以内に収めるのが理想
  • 諸費用:登記費用、仲介手数料、火災保険料などを考慮

仮審査と本審査の違い

住宅ローンには「仮審査」と「本審査」があります。

  • 仮審査:年収・勤務先・借入状況などをもとに借入可能額を確認する簡易審査
  • 本審査:提出書類(源泉徴収票、納税証明書など)をもとに金融機関が最終判断

仮審査に通っても本審査で落ちることもあるため、複数の金融機関で同時に申請する人も少なくありません。
注意点:金利だけで判断ではなくて、返済条件や将来のライフプランに合ったローンを選ぶことが大切です。

売買契約(重要事項説明と契約締結)

売買契約までの流れ

住宅ローンの仮審査が通り、購入する物件が決まったら「売買契約」を結びます。
契約に進む前に、不動産会社から 重要事項説明(重説) を受けます。

これは、不動産取引に関する法律や物件の状況を宅地建物取引士が説明するものです。
購入者は、この説明を理解したうえで契約に進むことになります。

契約時に必要なもの

売買契約の際には、以下のものが必要です。

  • 手付金(購入価格の5〜10%程度)
  • 実印
  • 印鑑証明書
  • 身分証明書

契約における注意点

初心者が特に注意すべき点は以下です。

  • 手付金の性質:契約後に購入者都合で解約すると、手付金は返ってきません。
  • 契約解除の条件:融資特約(住宅ローンが通らなかった場合に契約を白紙にできる特約)があるか確認します。
  • 引き渡し時期:契約書に明記されているか確認します。

期間の目安

物件決定から売買契約までは 約1〜2週間 が一般的です。
ただし住宅ローンの仮審査結果待ちなどで、もう少しかかることもあります。


引き渡しと登記(所有権移転)

決済・引き渡しの流れ

契約後、住宅ローンの本審査に通ったら「決済」と「引き渡し」が行われます。
決済当日は、銀行や司法書士、不動産会社が同席し、次の流れで進みます。

  1. 住宅ローンの融資実行(銀行から売主へ支払い)
  2. 登記手続き(司法書士が法務局で所有権移転登記を申請)
  3. 鍵の受け渡し

これで正式に購入者のものとなり、入居可能になります。

登記とは?

「登記」とは、法務局に不動産の所有者を記録することです。
所有権登記をしてはじめて、法律的に自分の財産として守られるようになります。

登記の際には「登録免許税」という税金がかかり、司法書士への報酬も必要です。

注意すべき点

  • 登記費用や火災保険料などの 諸費用 を忘れずに事前に用意します。
  • 決済日に銀行振込がスムーズに行えるよう、事前に資金準備を確認しておきます。
  • 購入後すぐに修繕やリフォームが必要な場合は、資金計画に組み込みます。

期間の目安

売買契約から引き渡しまでは 約1〜2か月 が一般的です。
ローン審査の進み具合や売主側の事情によって前後します。


不動産購入にかかる全体の期間目安

  • 物件探し〜内見:1〜3か月
  • 住宅ローン仮審査〜本審査:2〜4週間
  • 売買契約〜引き渡し:1〜2か月
  • トータル:平均で3〜6か月程度

急いで購入する人なら2か月程度で完了することもありますが、慎重に探す人は半年〜1年以上かかる場合もあります。


まとめ:日本の不動産購入フローを理解して安心の一歩を

日本で家を買う流れは、シンプルにまとめると
「物件探し → 内見 → ローン → 契約 → 引き渡し」 です。

しかし、実際にはそれぞれのステップに細かいルールや専門用語があり、初心者にとっては分かりにくいことも多いでしょう。

  • 物件探しでは「条件整理」と「柔軟な視点」が重要
  • 内見では「日常生活を想像しながらチェック」すること
  • ローンは「金利だけでなく総返済額と条件」を確認
  • 契約では「手付金や融資特約など解約条件」を理解する
  • 引き渡しでは「登記と諸費用の準備」を忘れない

この流れを把握しておけば、無駄な不安やトラブルを避け、スムーズに不動産購入を進めることができるとおもいます。

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