3Dプリンターの種類に主流である「熱溶解積層方式」と「光造形方式」の選べた方

勉強ちゃん
3Dプリンターを購入したいけど、
「熱溶解積層方式(FDM) と 光造形方式(SLA/DLP)、どっちを選べばいいの?」
と迷っていませんか?
この記事では、主流の2つの方式を用途や目的別にわかりやすく解説します!
熱溶解積層方式(FDM)、光造形方式(SLA/DLP)とは
熱溶解積層方式(FDM)
熱で溶かした樹脂をノズルから押し出して、一層ずつ積み重ねていく3Dプリンターの造形する方式です。
光造形方式(SLA/DLP)
液体状の光硬化性樹脂(レジン)に光を照射して硬化させ、一層ずつ積み重ねて立体物を作る3Dプリンターの造形方式です。
熱溶解積層方式、光造形方式の違い
項目 | 熱溶解積層方式(FDM) | 光造形方式(SLA/DLP) |
---|---|---|
本体価格 | 家庭用は数万円~20万円程度 | 家庭用は数万円~30万円程度 熱溶解積層方式(FDM)により少し高い |
材料の種類 | ABS,PLA,PET,PETG,TPU,TPE,ナイロン,PC,PB,PSなど | エポキシ樹脂,アクリル樹脂,PU,シリコーン樹脂など |
精度・見た目 | 粗め(積層痕あり) | 非常に滑らか・高精度 |
造形速度 | 1層ごとの造形ので、遅い | 一括で面状に光を照射するので、熱溶解積層方式(FDM)により早い |
強度 | 高い | 熱溶解積層方式(FDM)により低い |
後処理 | サポート材の除去、研磨 | 洗浄,二次硬化,サポート材の除去,研磨,洗浄の処理(熱溶解積層方式(FDM)により手間がかかる) |
毒性・安全性 | 比較的安全(換気推奨) | レジンは肌・吸入に注意が必要(手袋・マスク) |
主な用途 | 低い精度の頑丈な造形物 例えば、模型や小物 | 寸法精度の高い造形物 例えば、精度が高いフィギュア |
初心者向け | ◎(入門向き) | ☓(中級者以上) |
どっちを選ぶべき?
あなたがどんな目的で使いたいかによって、選ぶべき機種が変わってきます。
🔰 初心者・家庭向け → FDM(熱溶解積層方式)
- コストを抑えたい
- 高い精度はいらない
- 扱いやすく、安全に使いたい
- 工具・日用品を作りたい
- 頑丈な造形物を作りたい
🎨 精密・見た目重視 → 光造形方式(SLA/DLP)
- 精度が高いフィギュア、模型などを作りたい
- 滑らかで美しい造形を求めている
- 洗浄や後処理の手間が苦でない
✅ まとめ
3Dプリンター選びで迷ったら、以下のポイントをチェックしましょう!
- 初心者・実用品なら FDM(熱溶解積層方式)
- 精密な造形・美しい仕上がりを求めるなら 光造形方式(SLA/DLP)
- 光造形方式(SLA/DLP)の場合、レジンは扱いに注意(手袋・マスク必須)
- 価格、手間、安全性のバランスを考えることが大事
お役に立てればうれしいです。
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