SCHDとは?メリット・デメリット・買い方を解説

勉強ちゃん

米国の高配当ETFの中でも、近年とくに人気が高まっているのが SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)です。
「VYMやHDVと何が違うの?」「SCHDは本当に優秀って聞くけど理由は?」「NISAで買うならどれがいい?」──こんな疑問を持つ人が多くです。

SCHDが注目される最大の理由は、配当利回りだけでなく“増配率の高さ”と“財務の強い優良企業で構成されている点” にあります。
高配当ETFは利回り重視のイメージがありますが、SCHDは「今の配当+未来の配当の伸び」を両取りできる点が大きな魅力です。

一方で、指数ルール変更による銘柄入れ替えリスクや、為替・米国課税の影響など注意点も存在します。

この記事では、

  • SCHDとは何か
  • メリットとデメリット
  • 向いている人
  • VYM/HDV/SCHDの違い
  • 日本からの買い方

を初心者にもわかりやすく解説します。


SCHDとは?

SCHDの基本情報

SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は、米国の大手金融会社チャールズ・シュワブが提供する「高品質な高配当株」に投資できるETFです。
ベンチマークとして採用しているのは 「Dow Jones U.S. Dividend 100 Index」 で、これは米国企業の中でも 10年以上連続で配当を支払っている企業 の中から、財務健全性や配当の持続力などの基準でスクリーニングされた銘柄100社で構成されています。
この“財務スクリーニング”こそが SCHD の最大の特徴で、単なる配当利回りの高さだけではなく、企業の収益力(ROE)、キャッシュフロー、配当支払能力(配当性向)、売上の成長性など、複数の基準を総合評価して銘柄を選びます。

通常の高配当ETFは「利回りの高さ」で銘柄を選ぶ傾向がありますが、SCHD は “利回り + 財務の強さ” を両立しているのが強みです。
これにより「高配当ETFの弱点である減配リスク」を大幅に下げている点が評価され、2020年代以降、米国投資家の間で急速に人気を集めました。

構成銘柄の特徴

SCHD の構成銘柄は、ただ“配当を出している企業”ではありません。
Dow Jones U.S. Dividend 100 Index が採用する厳しいスクリーニングを通過した企業のみで構成されるため、純粋な高配当ETFとは異なり「質の高い企業」に偏る傾向があります。
スクリーニング内容には、ROE(自己資本利益率)・ROA(総資産利益率)・フリーキャッシュフロー(営業CF)・配当性向・配当の持続可能性 など、企業の健康状態を測る指標が含まれています。
これにより、財務が弱い企業や赤字ギリギリの企業、無理な高配当を出している企業は排除されます。

構成セクターも、通常の高配当ETF(SPYDやHDV)と比較すると偏りが少なく、資本財、ヘルスケア、生活必需品、情報技術など、景気敏感セクターとディフェンシブセクターがバランスよく組み合わされているのが特徴です。
金融、エネルギーに偏りがちな他の高配当ETFに比べて、業界分散が強いのも長期安定の理由のひとつです。
結果として SCHD は、「高配当ETFなのに配当の伸びも期待できる」という、他では得られない独自の強みを持っています。

価格推移と利回りの傾向

SCHD が注目される理由のひとつに、増配率(配当の伸び) の高さがあります。
過去10年間での増配ペースは年率10%を超えることもあり、「高配当ETFなのに成長も期待できる」という稀有な存在となっています。

価格推移を見ると、SCHD は「高配当ETFの中では比較的値上がり益が期待できるタイプ」であり、SPYD のように値動きが荒いタイプでもなく、HDV のようにディフェンシブに偏っているわけでもありません。
まさに 配当と値上がりのバランスが良いETF といえます。
利回りは通常 3.2〜3.8% 程度で推移しており、極端に高すぎず、減配しないための適正な水準に保たれています。
結果として、長期投資で安定した配当を受け取りつつ、資産価値の成長も狙えるETFとなっています。


SCHDのメリット

増配率が非常に高く“配当の伸び”が魅力

SCHD の最大の強みは、なんといっても 「増配率の高さ」 です。
他の高配当ETFは利回りの高さが魅力となる一方、配当の伸びについてはそこまで期待できないケースも多く、むしろ減配リスクが大きいこともあります。
しかし SCHD は、基本的に「10年以上連続で配当を支払っている企業」かつ「財務健全性とキャッシュフロー成長性が高い企業」を採用しているため、配当を増やし続けられる企業だけが残る構造 になっています。

過去の実績を見ると、SCHD の 直近10年間の平均増配率は約10〜12% と非常に高く、これは高配当ETFの中ではトップクラスの水準です。
たとえば初年度の利回りが3.5%だったとしても、増配が年10%で続けば、10年後には利回りが 約2.6倍の“実質利回り(YOC)9%前後” になる計算です。
これは毎年のキャッシュフローが雪だるま式に増えることを意味し、「今より将来の配当を重視したい投資家」にとって非常に魅力的なETFです。

しかも、SCHDは金融危機やコロナショックなどの下落局面でも配当を維持した実績があり、増配の継続性という意味でも高く評価されています。
短期的な利回りの高さだけでなく「将来の配当増を育てる仕組み」を持つ点で、高配当ETFの中でも独自の存在感を持っています。

財務の強い大型優良企業で構成され安定性が高い

SCHD は「大型優良株 × 財務健全性 × 配当継続」という明確な基準で銘柄がスクリーニングされています。
これは、他の高配当ETF(SPYD・HDVなど)と比べても構成の質が高いと言われる理由です。
採用される企業は、ROE・ROA・営業キャッシュフロー・売上成長率など複数の財務指標をクリアしなければならず、財務の弱い企業や一時的に配当が高いだけの企業は排除されます。

結果として、SCHD の構成銘柄は コカ・コーラ、ホームデポ、アムジェン、ペプシコ、ブロードコム、テキサスインスツルメンツ など、世界的に安定感のある大型企業が多く占めます。
これにより、景気後退局面でも比較的安定した値動きをしやすく、高配当ETFとしては珍しく「株価の成長性」も兼ね備えている点が評価されています。

また、セクター分散も良好で、金融・エネルギーに偏る傾向のある SPYD や、エネルギー比率の高い HDV とは異なり、生活必需品・ヘルスケア・情報技術・資本財などバランスの取れた構成になっています。
この「品質と分散と成長の三拍子」が揃った安定感こそ、SCHD が“最強の高配当ETF候補”と呼ばれる理由です。


SCHDのデメリット

VYM・SPYDと比べると直近の利回りはやや低い

SCHD は増配率は非常に高いものの、直近の利回り(配当利回り)だけを見ると VYM や SPYD に劣る ことがあります。
たとえば SPYD の利回りが 5% 前後になる局面でも、SCHD は 3.3〜3.8% 程度に落ち着くことが多いです。

これは SCHD の銘柄選定が「利回りより品質重視」であることが理由です。
財務が弱い企業や無理に高配当を出している企業はスクリーニングで除外されるため、利回りが突出して高くなることはありません。

そのため、「とにかく今の利回りが高い方が良い」というニーズには向いていません。逆に、「今の利回りより将来の増配を重視する人」には最適です。
短期の配当を求めるか、長期の配当成長を求めるかで評価が分かれるETFです。


SCHDはどんな人に向いている?

未来の配当を育てたい“増配重視”の投資家

SCHD は「将来の配当を大きく育てたい投資家」に最も向いています。
利回りが平均3%台と突出して高いわけではないものの、年10%近い増配力があるため、長期的に“配当の伸び”が非常に強いETFです。
数年スパンでは大きな違いが出なくても、10年、20年と積み上げるほどその差は圧倒的になります。

つまり SCHD は「未来のキャッシュフローを育てる投資」であり、「配当で生活費を補いたい」「老後の不労所得源を作りたい」といった目的の人に適しています。
短期の利回りではなく、10〜20年後の資産と配当を重視したいタイプに最もフィットするETFです。

安定性と質を重視しつつ高配当を狙いたい人

SCHDは、高配当ETFの中でも「質の高さ」が際立っています。
財務健全性フィルターにより、不安定な企業や無理に高配当を出す企業が排除されるため、配当の安定性が高いのが特徴です。
SPYDのように景気敏感セクターに偏ることもなく、HDVのようにエネルギー偏重にもならないため、ETFとしての“安定感”は非常に強いです。

そのため、「安定感のある優良企業に投資したい」「長期で安心して持てる高配当ETFが欲しい」という投資家に向いています。
高配当ETFの中では最も品質が高いと言われることも多く、安定性と増配の両方を求めるタイプの投資家にとって最適な選択肢です。

長期で米国株を保有するプランがある人

SCHDは「長期の米国株投資を前提としている人」に非常に向いています。
短期的には為替や市場の影響を受けますが、長期になるほど米国株の成長力、企業の収益力、増配の力が資産形成に強く作用します。
特に配当を再投資しながら長く持つと、10〜20年後の資産は大きく膨らむ可能性があります。

米国の株主還元文化(増配・自社株買い)もSCHDの強みを支える要素であり、米国株市場そのものを“長く持ちたい”人とは相性抜群です。
「ドル資産を分散投資として持ちたい」「老後のドル配当を作りたい」という需要にも非常に適しています。


SCHDの買い方

日本では「ETFとしての直接購入は不可」

SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は米国ETFですが、日本のSBI証券・楽天証券・マネックス証券では 現在、直接の取り扱いがありません。
つまり、VYMやHDVのように「米国株式として直接買う」ことはできず、検索しても銘柄が表示されない仕様になっています。

しかし、SCHDに投資する方法が完全にないわけではありません。
実は、
SCHDを投資対象とした日本国内の投資信託 が複数存在しており、それらを買うことで 間接的にSCHDへ投資することが可能 です。
例えば、楽天証券なら、楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)


まとめ

SCHD は、高配当ETFの中でも “増配力”“財務の強さ”“低コスト” の三拍子が揃った最強クラスのETFです。
VYM のような広い分散、SPYD のような高利回りとは違い、SCHD は 「配当を育てたい」「質の高い企業に投資したい」 という投資家に向いています。
将来の配当を大きくしたい人、安定した優良企業に長期投資したい人、米国株を長く持ちたい人には最適な選択肢です。

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